◇ 新しい絞り成形法のAとB/高さ関係 ◇
新しい絞り成形法は、絞り成形の常識である
”A=B” である必要はありません。
”A”、”B”各々のパラメータを個別に設定出来るので、材料歩留りを損失することなく、より柔軟に、”ワーク伸張と凹部成形性”の双方を向上させる最適な成形条件へ導くことが可能となります。
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◇ 新しい絞り成形法/絞り深さ不変の法則を破る”A>B” ◇
◇ 新しい絞り成形法の成形深さ制御のしくみ ◇
新しい絞り成形法の成形プロセスは、ワークをパンチへ押し付けた後、拡張方向へ転移します。
この成形中に、以下の2つの構造変移により、”成形深さ制御”を実現させています。
■ バインダー上昇拡張機能のしくみ
上挟持構造部(上バインダー)は傾斜上昇移動するように、設置させています。これにより、”ダイの下降量A>バインダーの下降量B”となり、A=B+アルファーとなります。
◇ 成形深さ制御機能/バインダー上昇拡張機能構造図 ◇
■ バインダー水平拡張機能のしくみ
成形中、バインダー下降を強制停止させた場合、既存の絞り成形法では、ダイの下降も停止し、成形パネルは未完成品となりますが、新しい絞り成形法は、その型構造により、ダイは停止せず、所定の位置まで下降します。この場合、挟持構造部(バインダー)は、傾斜下降から水平変移へ転じます。これにより、A=B+アルファーとなります。
◇ 成形深さ制御機能/バインダー水平拡張機能構造図 ◇
これらが新しい絞り成形法のプレスモーションに秘められた”成形深さ制御機能”の全貌です。
“ワーク拡張と凹部成形性”の双方の向上を適用するための柔軟な有効機能を、
無理なくシンプルな形で実装しています。